WiMAXは、通常2.5GHz(Band41)というスマホに比べて高い周波数帯を使って通信しています。
対してスマホは、auの場合2.1Ghz、1.5Ghz、800Mzを使用しています。

 

WiMAXが繋がりにくいときに手動切替で使用するハイスピードプラスエリアモードは、2.5Ghzとauの800Mhzを使って通信します。
高い周波数の電波は高速通信できますが直進性が高く、建物や地形を回り込むことが苦手です。
建物内に入ると奥に行くと減衰するのが早いので、電波が届きにくくなります。
これがビルが密集した市街地や大きな建物内の通信が弱い原因です。

 

そのようなときに使うのがハイスピードプラスエリアモードです。

 

このモードは、月間通信量が7GBに制限されていて手動でいちいち切り替えなきゃならないし、通信量がオーバーしないか気にしながら使うのでちょっと面倒です。

 

建物だけでなく苦手なところは次です。

 

走行中の新幹線

WiMAXのサービスエリアを見ると、上越新幹線や東北新幹線なんかところどころカバーしていないエリアがあることがわかります。山陽新幹線はトンネルが多いのでこれも苦手です。
エリアマップを見る限りは思ったよりカバーしていないエリアが無いので結構繋がるように見えますが、地形とかトンネルのために通信が厳しいのでしょう。
そもそも、新幹線が通過する郊外の路線は人が住んでないエリアが多いので、そこに基地局を増設するというのは費用対効果の点でスマホに比べなかなか厳しいのでしょう。

 

高速道路、山間部の国県道

これも新幹線と同じことで、カバーしていないエリアがあります。
つながりが弱いときはハイスピードプラスエリアモードに切り替えすることです。

 

高い建物の上層階

高い建物の上層階が苦手なのは、基地局から電波が下向に発信するようになっているためです。
これはスマホも同じ事情なので、高い建物をカバーするには上層階に向けて電波を発信するように基地局を整備しなければなりません。
WiMAの基地局の密度がスマホに比べて低いので繋がりにくい上層階があるということだと思います。

 

地下にあるカフェや飲食店

地下街で無くビルの地下にあるカフェや飲食店です。飲食店でパソコンを出すことはないでしょうから、仕事などでPCを開くことがあるとしたらカフェでしょう。
これはスマホも繋がらない、繋がりにくいときがあるので、WiMAXの電波の特性として通信が苦手な場所です。
レスキューにはハイスピードプラスエリアモードに切り替えすることです。

 

 

WiMAXはカバーエリアから見るとスマホに比べて都会型のモバイル通信です。
今後とも基地局は増えるでしょうが、管理人の個人的な意見としてはカバーエリアがスマホ並みになるとは思えません。スマホ並みにするにはかなりの投資も必要だし、それをすると親会社であるauのサービスを侵食してしまう。auと協調することはあっても競合は避けるでしょう。

 

地方出張や旅行することが多い人がWiMAXを申し込む際は、サービスエリアマップをよく見ることとハイスピードプラスエリアモードだけでなく場合によってはスマホのテザリングでカバーすることも十分考えてください。

 

そもそもスマホ並みの接続性が必要なのかも含めて、自分の使い方を考えてから申し込みしましょう・

 

  WiMAXのサービスエリアマップはこちら → WiMAXサービスエリア