WiMAX2+の速度制限
WiMAX2+の通信サービスは、WiMAX、WiMAX2+、au 4G LTEという3つの通信バンドを利用できるモバイルWiFiルーターを使用します。
つまり、WiMAX2+の通信サービスを補足する形で他の2つがあるといって良いでしょう。
さて、WiMAXは速度制限なし、WiMAX2+は契約した料金プランに応じた速度制限が、au 4G LTEは通信料が7GB/月を超えると月末まで速度制限をする、というように知られています。
しかし、これは正しいとはいえません。
ちょっと複雑な速度制限を理解する
WiMAX2+のルーターには3つの通信モードがあります。
速度制限には、次の2つがあります。
3GB/3日の制限は、『制限する場合がある』ということで確実に行うということではありません。また、制限する場合の通信速度も明示されておりません。
なんとも曖昧な制限です。要は、短期間に使いすぎるとペナルティを与えることがあるから注意せよという警告でしょうか。
WiMAX2+の速度制限は、ルーターの通信モードに応じて行われます。
ノーリミットモード
通信にWiMAXを使い、いくら使っても速度制限はありません。
ハイスピードモード
WiMAX2+とWiMAXを使い通信しますが優先的に利用するのはWiMAX2+です。
このモードでWiMAX2+の利用には、料金プランに応じた7GB/月超利用時の速度制限と料金プランにかかわらない3GB/3日超利用時の速度制限があります。
また、ハイスピードプラスエリアモードで7GB/月の速度制限が適用されると、道連れにこのハイスピードエリアモードのWiMAX2+も速度制限を受けます。
ハイスピードプラスエリアモード
WiMAX2+とau 4G LTEの通信量の合計が7GB/月超利用時と3GB/3日超利用時に速度制限が適用されます。つまり、au 4G LTEの通信だけが速度制限を受けると理解されがちですが、正しくはハイスピードプラスエリアモード全体の通信量に適用されることです。
管理人の私見ですが、ハイスピードプラスエリアモードはオプション料金が1,055円で利用できるのでオプション料金を加えてもKDDIでau 4G LTEを単独で契約するよりも安くなるので、これを防ぐためのペナルティ として7GB/月を超えた場合の速度制限をハイスピードエリアモードにも適用するのではないかと考えています。
WiMAX2+を快適に使うには、通常はハイスピードエリアモードやノーリミットモードを使って、繋がりにくい、繋がらない場合のみハイスピードエリアモードにすることです。
万が一速度制限が適用されてしまった場合でも速度制限がないWiMAXを利用することでこれを回避できます。
つまり、固定回線代わりにWiMAX2+を利用する等大量に通信を行う場合は、快適にWiMAXを使えることが大変重要になります。
この点で、WiMAXの受信にやや難のあるWiMAX2+用のルーター「HWD14」は気をつけたいところです。
参考サイト
速度制限について UQ WiMAX公式サイト
エリア広がるWiMAX 2+、超高速なれど速度規制ルールも“超複雑” 《ITpro記者の眼傑作選》