WiMAX2とは

WiMAX2+はTD-LTE互換の高速通信サービスです。携帯各社のLTEサービスはFD-LTEという上りと下りで別々の回線を使う方針ですが、TD-LTEは上りと下りを同じ回線を使い、時間細かくで区切って上りと下りを切り替えて使う方式です。
世界的には将来TD-LTEのほうが多くなるといわれています。

 

通信速度は当初110Mbpsでサービスを開始しましたが、現在は220Mbpsと2倍に増速し、将来的(2017年ころ)には1Gbpsの超高速通信になる予定です。

 

サービスエリア

下り220Mbpsのサービスは、4×4 MIMOとキャリアアグリゲーションという2つ方式で提供されております。
4×4 MIMOはほぼ全国をカバーし、一部に110Mbpsのエリアがあります。
これに対し、キャリアアグリゲーションでは、220Mbspの対応エリアは地都市が中心で大都市圏では少ないという状況です。
利用する端末(ルーター)により方式が異なりますので、端末に応じた220Mbpsの対応エリアを確認して下さい。

 

サービスエリアの詳細は →  こちら

 

東名阪は2014年3月末、全国主要都市は2015年3月まで待たなければならないので、地方にお住まいの方がWiMAX2+を利用できるようになるまでは少し時間がかかります。

 

選べる3つの通信モード

3つの通信モード

 

これまで、LTEなどの新しい通信方式は現行の3G通信方式とハイブリッドでシームレスに利用できるようにするようにサービスするのが基本です。
WiMAX2+も現行のWiMAXも含めてサービスしますが、これまでと違うのはWiMAX、WiMAX2+だけでなくah 4G LTEも利用できることと、3つの通信モードに分けて手動で切り替えできるようにしたことです。

  1. ノーリミットモード
  2.   WiMAXだけで通信するモードです

  3. ハイスピードモード
  4.   WiMAX2+とWiMAXをシームレスに使って通信するモードです。WiMAX2+とWiMAXの両方が使えるエリアではWiMAX2+を優先して接続します。

  5. ハイスピードプラスエリアモード
  6.   WiMAX2+と人口カバー率97%で広いエリアをカバーするau 4G LTEの両方を使う通信モードです。やはり、WiMAX2+を優先して接続しますが、電波の強度を判断して自動的に通信方式を切り替えます。このモードの利用には1,055円/月のオプション料金が発生します。
      使用するau 4G LTEは800MHzのプラチナバンドのLTEですので、WiMAX2+の未展開エリアをカバーするだけでなく、屋内受信に弱いWiMAXやWiMAX2+をカバーすることが期待されます。

 

速度制限

WiMAXではどんなにつかっても通信量で速度制限しないというのがセールスポイントでしたが、WiMAX2+では速度制限を導入することになりました。
ハイスピードモードの速度制限は月間の通信量が所定値を超えた場合と、3日間で通信量の合計が3GBを超えた場合に適用されます。
ハイスピードプラスエリアモードでは、auの4G LTEと同様に7GB/月を超えると、それ以後月末まで128Kbpsに速度が制限されます。
そして、ハイスピードプラスエリアモードでいったん速度制限されると、WiMAXとWiMAX2+を使うハイスピードモードも一緒に速度制限をくらってしまいます。
ハイスピードプラスエリアモードはルーターの通信モードを切り替えると、スマートフォンやタブレットなど接続していなくともオプション料金が発生するので十分注意する必要があります。

 

公衆無線LANの利

現在販売されているWiMAX2+のWiFiルーター HWD14では、auの公衆無線LANであるau Wi-Fi SPOT が無料で利用できます。
これは、どのプロバイダーが販売しているWiFiiルーター HWD14でも利用できるので便利です。

 

 

WiMAX2+はいつ契約する?

WiMAX2+は、サービスインしたばかりです。まだ、サービスエリアが狭いことと、実際に『ハイスピードモード』や『ハイスピードプラスエリアモード』で使った場合にスムースに
  WiMAX ⇔ WiMAX2+ ⇔ 4G LTE
の切り替えがいくのか、利用実績が十分蓄積されていません。 基地局も調整中であるとのことです。
また、WiFiルーターとスマフォやタブレットをWiFi接続した場合、usbケーブルで直結した場合に比べて思ったより速度がでない、LTE(下り最大75Mbps)と速度差が少ないとの報告もあります。

 

【レビュー】サービス開始を目前に控えたWiMAX 2+を試す 〜100Mbps超の速度を確認 - PC Watch


普通は無線LANでつないで使います:「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」とGALAXY Note 3でWiMAX 2+を使ってみた (1/2) - ITmedia Mobile

 

したがって、お急ぎでなければ利用実績が増えてサービスエリアが広がるまではしばらく様子を見てから契約するのが良いと思われます。。
それまでのつなぎとしてWiMAXを1年使ってみてはいかがでしょうか!

 

WiMAX2+はこう使う

まだ、サービスエリアも狭いWiMAX2+ですが、サービスエリアが広がるまで待たなくとも『ハイスピードプラスエリアモード』があるので次のように使う方法があります。

 

  1. 廉価なau 4G LTEのデータ通信用として
  2. 『ハイスピードプラスエリアモード』は人口カバー率97%のau 4G LTEを利用できます。このため、WiMAX2+のサービスエリア外でも全国規模で使うことができます。
    このとき、利用料金は25ヶ月間オプション料金1,055円を含めて次の月額料金で利用できます。

     

      4,935円/月=3,880円/月+1,055円/月

     

    これは、スマートフォンのパケット定額サービス『LTE フラット』の5,985円/月より安いです。データ通信が主な利用ならばわざわざスマートフォンに買い替えなくても良いのです。
    もし『ハイスピードプラスエリアモード』で通信料が7GB/月を超えて速度制限にひっかかる場合でも、『ノーリミットモード』に切り替えることで速度制限なしにWiMAXで通信できます。

  3. WiMAXの屋内受信のカバーとして
  4. あなたの利用する場所がまだWiMAX2+のエリア外だとWiMAXのみで接続する『ノーリミットモード』を使うのが主になると思いますが、WiMAXは屋内受信に弱いのが難点です。
    そんな時、『ハイスピードプラスエリアモード』に切り替えてLTEで通信すると繋がらない問題をカバーできる可能性があります。
    繋がりにくい時に『ハイスピードプラスエリアモード』に切り替えるだけなので、速度制限に引っかかる7GB/月まで使用する可能性は少ないでしょう。
    時々、オプション料金が発生しますが常時発生するわけでないので、快適な通信環境を手に入れることができるでしょう。

 

口座振替ができるWiMAX2+のプロバイダー

WiMAX2+のプロバイダー(MVNO)は家電量販店を含めるとそれなりにありますが、口座振替ができるWiMAX2+のプロバイダーは現時点で5社しかありません。
プロバイダー系はいまのところ様子を見ているという感じです。